冬と腰痛

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11月7日に立冬を迎えました。東洋医学は暦を使うととても便利なものになります。東洋医学では冬は腰痛が増えます。普段通りに過ごしていても腰痛になりやすくなります。

30歳の時強烈なギックリ腰をやりました。杖がないと歩けない日が1週間続きました。鍼灸師なのに自分の腰痛を治せなくてどうする!という気持ちで臨み完治までに2週間でした。ギックリ腰としては長い方だと思います。今思うと当時から東洋医学を勉強していたのですが、自分に都合の悪いことには目をつむっていたように思います。あれだけの悪条件を重ねていれば当然の結果でした。

陰陽五行で冬は水に属します。腰だけでなくこの水に関するところがなにかしら変化を起こしやすくなります。水に関するところは多岐にわたります。脳、耳、歯、唾液、首の後ろ、腰、臀部、腿の後ろ、膝、ふくらはぎ、アキレス腱、踵、腎、膀胱、生殖、卵子、精子、やる気、など。

これらに症状が出る人と出ない人がおります。それは生まれ持った体質、普段の食生活、着ている衣類、住居環境、日ごろよく行う姿勢、日ごろよく行う習慣だったり様々あります。

私が強烈なギックリ腰をした歳は東洋医学でも腰痛の多くなる歳でした。それにあわせて冬は大汗をかいてはいけません。そして汗腺が開ているときは冷たい風をあびてはいけません。当時の私は大汗をかき汗腺が開いている状態で冷たい風を浴びました。

腰痛だけではありませんが・・・腰痛をよくしたいとき、生活習慣や癖を東洋医学の視点で見直すととても良いことが多いです。全部を改善することはできなくてもできる限り生活に取り入れるのが大切だと思います。

古の名医の中に華佗先生がおられます。彼は華佗五禽戯という体操を考案いたしました。その季節や人にあった体操で万人にあった体操というより人や状況に合わせた体操方法でした。人それぞれ腰痛の原因がことなり対処方法が異なります。