膝の痛みについて

こんにちは、膝の痛みについて東洋医学の視点で解説していきたいと思います。

東洋医学ではどんなものでも、病や痛みのおおもとは3つといわれます。

  1. 外因
  2. 内因
  3. 不内外因

詳しくみていきます。

外因とは?

外因とは邪気の侵入により起こる、病・痛みなどです。邪気とは天候とも言い換えられます。

お膝に関してこの外因をみてみると寒いとお膝が痛んだり、雨の日に痛んだり、台風の日に痛んだり、暖めると痛んだりなどです。

それぞれどの経絡にどの邪気が侵入したかで、使うツボや使う道具で対処が異なります。

内因とは?

内因とは自分の体からできたものです。主に感情から生まれた病や痛みの原因です。五臓六腑のいずれかが感情の影響をうけて起きます。

内因となる感情は

  • 憂い
  • 悩み
  • 悲しみ
  • 驚き、恐れ

漢字の変遷で一概に現代の感情とは結び付かないこともありますが、病や痛みの原因になりえます。

お膝に関してみてみますと、過度にストレスをうけるとお膝が痛んだり、緊張でお膝が痛んだり、鬱々としたらお膝が痛んだり、などです。

外因と同じなのですが、内因によりいずれの五臓六腑が影響を受けたかで対処が異なります。

不内外因とは?

寄生虫や外傷、などと言われております。

お膝の痛む原因

お膝を流れる経絡は6つあります。

  1. 肝経
  2. 脾経
  3. 腎経
  4. 胆経
  5. 胃経
  6. 膀胱経 

これらがバランスを崩すと痛みが発生いたします。

外因→気や血の流れが悪くなる→経絡の流れが悪くなる→お膝の痛み

内因→気や血の流れが悪くなる→経絡の流れが悪くなる→お膝の痛み

改善方法

上記の経絡の流れをよくすることで良くなります。一般の方が取り組みやすいのはストレッチが一般的です。その中でも足首のストレッチは行いやすいと思います。暖める方法もありますが熱によって起きていたら悪化することもあるので万人向けとはいいにくいと思います。

内因に対処するのにご自分の呼吸の数を数えてボーっとするというのがおすすめです。

外因は衣類で調整して体の中に入らないようにするのがとても良い方法です。

体の中に悪いものが入ったときに汗をかいて追い出す方法もありますが、長期にわたり汗をだして悪いものを出すという方法は自分の気も減ります。なので汗をだして悪いものを出すという方法は一時的に収めたほうが得策です。

当院での施術方法

当院では痛むところだけではなく該当経絡を目標に経穴を決めて施術します。

経穴にはそれぞれ得意な役割があります。熱をとるのに優れている経穴、寒さをとるのに優れている経穴、気を補うのに優れている経穴、気を巡らせるのに優れている経穴、など該当する経絡のなかでこのような特徴をもった経穴をもちいて施術を行います。また該当する経絡がなぜ痛みを出したのか他の経絡などのバランスをみています。

診察の流れについて

以下は実際お膝が痛むときにどのように診察するか流れをみてみます。

お膝が痛い方を「タケさん」と仮名しています。

古の名医、「扁鵲(へんじゃく)さん」に回答してもらっております

 

タケ:お膝が痛くて・・・

扁鵲:いつから痛んでますか?

タケ:昔から痛んでたけど、最近は忘れていました。けどここ1週間くらい痛んでほって置いても治ると思ってけどまだ痛みます。

扁鵲:お膝のどこがいたみますか?前側?横?後ろ?(経絡や臓腑を特定しようとしてます)

タケ:前です。お皿のところ

扁鵲:いつ痛みますか?

タケ:同じ姿勢から動き始めたときです。

扁鵲:同じ姿勢というのは寝た状態からとか座った状態とかいろいろあると思うのですがどの姿勢から動いたときにつらいですか?(姿勢によりに五臓六腑や経絡の苦手な姿勢があります)

タケ:座った状態です。

扁鵲:痛みはどんな感じで痛みますか?例えば鈍痛とか鋭い痛みとか力が抜けるとかなんでもいいですよ。(痛みの性質でどの外因か内因か特定しようとしています)

タケ:ズキンと痛みます。

扁鵲:悪化することや楽なことはありますか?

タケ:日中はいいけど夜は痛みます。

このようにお話を伺いながら、情報を集めます。集めた情報は一度まっさらにして脈をみて、お腹の状態をみて、動きをみて総合的にみていきます。

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